30日に投開票された鹿児島県奄美市議選(定数24)の当選者が、同日深夜までに決まった。 当選者の党派別の内訳は自民6、公明4、民主、共産、社民各1、無所属11。新旧では現職18、新人6で、女性は1人増えて2人となった。 無所属新人・安田壮平さん(32)は、投票者の12%に当たる3463票を獲得し、2位に2倍以上の差をつけてトップ当選。市選管によると、1946年に誕生した旧名瀬市時代を含め、過去に市議選で3000票以上を得た候補はおらず、「5人分に匹敵する」と驚かれている。 安田さんは奄美市名瀬出身。東大法学部を卒業し、東京のコンサルティング会社に約2年間勤務した後、松下政経塾で4年間学んで奄美に戻った。現在は、空き缶やペットボトルなどの資源ごみを回収するNPO法人の理事を務めている。選挙戦では街頭演説やミニ集会などの草の根運動を重ね、若者をはじめ市議会の刷新を期待する幅広い層から支持を集め