■「夢への一歩を踏み出す若者のための学校」 AKB48には、東京・秋葉原の専用劇場でほぼ毎日開かれている公演に行けば必ず会える。この「会いに行けるアイドル」が彼女たちの人気を支えている。仕掛け人は、昭和60年代に一世を風靡(ふうび)したアイドルグループ、おニャン子クラブを手がけた秋元康さん。「将来は全国7大都市に劇場を建て、選抜メンバーでJAPAN48を作りたい」との夢を描いている。 AKB48は、秋元さんの夢の結晶だ。劇場型アイドルの構想を得たのは、10年ほど前のこと。「学生時代にあこがれていた小劇団を自分も作りたい」と思い立ち、平成17年12月、秋葉原に劇場を持った。「今は映画も音楽も売れない。でも、自分でそこに行かないと見られない生のライブだけは伸びている。それに目を付け、未来に続くエンタメを目指した」と打ち明ける。 グループ名は秋葉原の略称、アキバの頭文字を取った。数字の「48」に