3D表示に対応したテレビが数多く発売された今年だが、この3Dトレンドの元をたどると、そこには3D映画の隆盛がある。3D映画は一時の作り出された流行ではなく、何年もの時間をかけて撮影、演出などの技術面と劇場でのマーケティング調査を行ってきた結果、自然に盛り上がってきたものだ。 今年、ハリウッドで50作品以上の3D作品が作られているのも、流行だから3Dで作るのではなく、3Dで映像を表現することが当たり前になろうとしている証左だろう。「物珍しいからウケる」という時代は、そうそう長くは続かないものだ。 それらの3D映画を家庭に届けるために作られたのが、Blu-ray 3D規格(3Dテレビは流通が始まる3Dコンテンツを表示するために、3D表示機能が加えられた薄型テレビであり、“3Dのために作られたテレビ”ではない)だが、現状、あまり3Dソフトが発売されていないことは事実だ。 もともと3D映画を家庭に