時代劇のワンシーン。 悪代官に年貢を不当に取られていた農民が立ち上がる。最初は諦めムードだったみんなが主人公の熱い思いに腰を上げる。 「そうだそうだ!オレもそう思ってたんだ!」 主人公の後ろでやっと声を上げることができた村人A 社内会議のワンシーン。 誰もが分かっているけど言い出せないひと言を思い切って言ってみる。「私はここに問題があると思っています。このように改善することで業務の流れが改善されます」問題に関わっている人の顔がこわばる。そしてここで口を挟むように声を上げた人がいる。 「僕もそう思ってたんですよ、それでですね」 誰かが言い出したことでなんとか自分の意見を発表できた社員A。 昔はそういうのがなんか許せなかったんですよ。人の後ろでしか何かを言えないのは弱さだって。でも大人になって仕事とか生活でいろんな人に出会ううちに考え方っていうのは変わっていくのです。 「そう思ってた」と自分の