堺市教委は13日、いじめを受けて不登校になった市立小の男子児童に、学校側が卒業証書や中学への入学通知書を渡していなかったと発表した。市教委は対応に問題があったとして、関係者の処分を検討している。 市教委が同日、外部有識者による調査報告書を公表した。報告書によると、児童は4年生だった2017年以降、同級生からトイレに行かせないようにされたり、「きちがい」などと暴言を吐かれたりするいじめを繰り返し受けた。18年5月以降、卒業までの約2年間、不登校になった。 学校側は、児童に卒業証書を渡さなかったほか、保護者にも卒業式と中学校の入学式の案内書類、入学通知書を渡さなかった。学校教育法施行令では、入学の2カ月前までに入学期日を保護者に通知するよう義務付けている。また、いじめに関しては進学先の中学校に引き継ぎをせず、児童は中学校で加害児童と同じクラスになった。児童は中学3年になった現在も断続的に不登校