米ニューヨーク・タイムズ紙は２４日、複数の米政府高官の話として、今年５月に国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン容疑者と共に殺害された側近の携帯電話に、パキスタン軍の情報機関とつながりの深い武装組織の幹部の連絡先が記録されていたと報じた。 　ビンラディン容疑者のパキスタン潜伏をめぐっては、パキスタン軍の情報機関の関与が疑われている。同紙は、「決定的証拠」とは言えないものの疑いが深まった、としている。 　携帯電話の通信記録に残っていたのは、イスラム武装組織「ハルカトゥル・ムジャヒディン」の幹部の電話番号。パキスタンの情報機関の３軍統合情報局がアフガニスタンでの旧ソ連に対する作戦の際に使うなど、パキスタン情報当局と長年の関係がある組織だという。