共鳴する「どうせ」で、いのちの選別を行わないために 『死の自己決定権のゆくえ:尊厳死・「無益な治療」論・臓器移植』児玉真美氏インタビュー 情報 #尊厳死#新刊インタビュー#死の自己決定権のゆくえ 尊厳死が合法化された国々では、いまなにが起きているのだろう。世界で並列して進行している「死の自己決定権」と「『無益な治療』論」とは? 世界は、時代は、どこへ向かおうとしているのか。2013年8月に出版された『死の自己決定権のゆくえ』(大月書店)著者・児玉真美さんへのメールインタビュー。(聞き手・構成/金子昂) ―― 最初に、児玉さんが「尊厳死」についてお調べになられるようになったきっかけをお聞かせください。 実は、何らかの問題意識から「海外の安楽死や自殺幇助を調べよう」と思い、調べ始めた、というようなことではなかったんです。きっかけは、やっぱりアシュリー事件との出会でした。米国シアトルの病院が重症