今日は個人的なことを書こう。 もう5年くらい、私は出口の見えない暗い部屋の中でもがいていた。私の職業生活は行き詰まっていた。 IT の仕事をするかぎり、食うに困らない程度のカネは稼げた。だが、私は仕事に意味を見いだせないでいた。仕事が終わるたびに深い虚無感に襲われた。きっと他の道があるにちがいない。そう考えて、USCPA (米国公認会計士)の資格も取った。「ソフトウェア技術者はもう辞める!」と宣言したりもした。 会計の仕事も探してみたが、IT の仕事探しのようには行かなかった。IT は、この30年間、拡大を続けていて、新しい技術が新しい雇用をもたらしつづけた。ある程度の資質を持った人間が、本気で勉強すればいつでも参入できる開かれた業界だ。それに比較すると会計業界の方が参入の敷居は高いようだった。会計の世界は、IT の世界よりずっと秩序の確立した堅実な業界に見えた。 私は完全に方向性を見失っ