<概要> 南ウラル核兵器生産コンビナートにおいて、高レベルの放射性廃液による3つの汚染事故が1950年から1967年にわたって発生し、被ばく者の健康調査を行っていることが明らかになった。一つは、キシュテム事故と称する再処理施設で起きた高レベルの放射性廃液の入った液体廃棄物貯蔵タンクの爆発事故、つぎは、液体放射性廃棄物の開放貯蔵所として使用していたカラチャイ湖の沈泥に沈着していた放射性物質の再浮遊による汚染事故、そして、これらの事故にさかのぼって、核兵器生産コンビナートの稼動初期には再処理技術の完成度が低かったため、高レベル液体廃棄物をテチャ川などに投棄していたことによる下流地域の住民の被ばく事故である。 <更新年月> 1998年03月 (本データは原則として更新対象外とします。) <本文> 1.EURT事故(キシュテム事故) (1)概要 1957年9月29日に、南ウラルのチェリャビンス