まず本当にラノベが「テンプレ通り」のものになっているのか、そして「テンプレ通り」というような言葉で表されているものが何なのか考える必要があると思います。20年以上ラノベ(と、のちにいわれるジャンル)を読んでいる身からすると、ある意味では昔のラノベのほうがよっぽど画一的な印象があります。いまはラノベというひとつのジャンルのなかに、戦記小説があったり、ラブコメがあったり、ミステリがあったりしますが、昔はそこまでの多様性はありませんでしたから。 小説のレベル的にもいまがいちばん高いんじゃないかな。エンターテインメントして要求される水準が非常に高くなっている印象がありますね。もちろん凡作駄作はいくらでもあるだろうけれど、それはいつの時代でも同じですから。 で、それなのになぜ「テンプレ通り」などという言葉が使用され、内容的に画一的であるかのような印象があるのかというと、やっぱり方法論が洗練されて