2017年2月23日のブックマーク (2件)

  • 坂元裕二『カルテット』6話 - 青春ゾンビ

    カルテットメンバーが一斉に介さない。ほとんどの尺を巻夫婦の回想に費やす異色の6話である。『MOTHER』8話における道木仁美(尾野真千子)の回想、『それでも生きてゆく』7話における三崎文哉(風間俊介)の回想など、この手法は坂元裕二作品においてたまに顔を出す大技である。物語の進行を停滞させてまで語らねばならない過去というのは確かにあるのだ。 おそらくデレク・シアンフランス『ブルーバレンタイン』(2010)を意識したと思われる、壊れてしまった夫婦の時間のプレイバック。小さな声で喋る者同士が、その聞き取れなさ故に互いの距離を詰めていく、という実に瑞々しい恋の始まりが記録されている。真紀(松たか子)の好きなピエトロ・マスカーニのオペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』が流れ、幹生(宮藤官九郎)のお薦めの詩集に零れた珈琲が染みている。それを拭き取るための布巾を取りに台所に立った2人がキスをする。まさに

    坂元裕二『カルテット』6話 - 青春ゾンビ
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    inet_malic 2017/02/23
    万世橋は確かにあまちゃんのロケ地なんだけど、キャリアや妻とのすれ違いを考えてる後ろで総武線と中央線がすれ違い交差するあの演出はよかった。
  • 「誰も、愛してくれなかった」――発達障害に理解のない家族・学校、理不尽な暴力…自らの壮絶な体験を克明に描いた衝撃の「奇跡の物語」 | ダ・ヴィンチWeb

    『COCORA 自閉症を生きた少女』(天咲心良/講談社)は自閉症スペクトラムという発達障害を抱えた著者が、自身の壮絶な半生を描いた自伝的小説である。 自閉症スペクトラムは、「アスペルガー症候群」とも呼ばれる先天的な脳の機能障害のこと。症状は対人コミュニケーションにおける想像力の欠如、未来を予測できない、奇異に映る意味のない反復行動、身体感覚の異常、感覚過敏など、さまざまである。 今でこそ「自閉症」「アスペルガー」という言葉は認知度が高まり、教育現場での理解も深まりつつあるが、一昔前まではあまり一般的ではなかった。著者が生きてきた環境……特に「家庭」では、まったく理解がなかった。そのため、著者は「人の気持ちが理解できない変わった子」として虐げられ、理不尽な暴力にさらされて生きてきたのだ。 2017年1月27日に発売されたのが、小学校篇(第1巻)と思春期篇(第2巻)の2冊。 小学校篇は生まれて

    「誰も、愛してくれなかった」――発達障害に理解のない家族・学校、理不尽な暴力…自らの壮絶な体験を克明に描いた衝撃の「奇跡の物語」 | ダ・ヴィンチWeb
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    inet_malic 2017/02/23
    思春期編も読んでみようかな…でもちょっと怖い