本の書かれ方・読まれ方・ 作られ方が変わり、 やがて社会が電子書籍に追いついてくる ~ボイジャー 社長 鎌田純子氏2015/05/18 「電子書籍元年」と言われてから既にしばらくたつが、さまざまなデバイスやプレーヤーも出そろい、コンテンツ数も充実してくるなど、もはや電子書籍は定着の段階に入ったと言っていい。一方でまだ課題も多く、未開拓の可能性も眠っているように思える。今回は、「ミスター電子書籍」と呼ばれた萩野正昭氏と共に黎明期の日本の電子書籍業界をけん引してきた、ボイジャー社の鎌田純子氏に話を伺った。 (聞き手:電通デジタル・ビジネス局 計画推進部長 小野裕三) 電子書籍が「ガラスの下の印刷物」と揶揄されない面白さを目指す ──ご自身の、デジタルやインターネットの出合いと、その時の印象について教えてください。 鎌田:大学卒業後、映像関係の仕事に就きたいと考えていた私は、パイオニアが1981