最終回の今回は、これまでRuby on Rails(以下、Rails)で作ってきたアプリケーション「アドレス帳」をLinux環境で動作させます。本連載では占有サーバ上に環境を構築するという前提で解説していきます。 現状においてRailsアプリケーションを公開するためのハードルはかなり高いといわざるを得ません。なぜならばRailsに対応しているレンタルサーバがほとんど存在しないからです。しかし今後Railsアプリケーションが増え、ユーザからの要望が高まれば状況は変わっていくでしょう。 Railsアプリケーションを動作させるためのミドルウェアは多数存在しており、いずれも長所と短所を持っています。それらの特徴を踏まえた上で、どのような環境を構築するのかについて決定していきましょう。 まずLinux環境を構築するために必要なソフトウェアについて、代表的なものを表1に紹介します。