企業の業績は「粗利益(売上総利益)」「営業利益」「経常利益」「純利益」という4つの数値で語られることが多い。しかし、混同している人が多く、今回はそれぞれが示す内容と見方を整理してみたい。 まず、売り上げから製造関係の材料費・人件費・諸経費などを含めた製造原価を引いたのが粗利益。ここから営業マンの人件費や広告宣伝費などの販売管理費を引くと営業利益になる。その営業利益から借入金の金利負担や有価証券の損益を反映したものが経常利益。さらに、そこから特別利益や特別損失を加除したものが純利益である。 最初の粗利益は販売管理費を考慮していないため、製品そのものの魅力を示す数値と位置付けられる。1400億円の売り上げで400億円の粗利益を出すよりも、1000億円の売り上げで400億円の粗利益が出ているほうが“効率よく稼げる製品”で、開発力やコスト管理力が強く、製品に競争力があるとみなされる。製造現場で働く
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