グーグル電卓とはいったいなんだったのか? それはまさしく人類がもっとも行うであろう計算を調べるための《装置》だったのだと思う。 その結果、ここ数年でもっとも多く行われた計算が「235*3+2」ということがわかった。235はたとえば価格という属性の数値かもしれない。あるいはとある村の住人の数かもしれない。培養シャーレの中の細菌の数を3倍するなんらかの計算だったのかもしれない。いずれにせよその計算が世界中で最も行われたのである。 「で、グーグルはその計算式から何を知ろうとしてるの?」 「人の集合意思、あるいは神の意思」 「は? なんでそうなるわけ?」 「通常の検索語分析では要素が多すぎて分析が不可能だったんだよ。だから数式・計算式を収集しようとした。分析範囲を《数字》にせばめるために電卓サービスを投入した」 「だから、なんでそれが神につながんのよ」 「ありえない頻度なんだよ。235*3+2が出
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