今月の1本 ミュージカル『刀剣乱舞』~結びの響、始まりの音~ ライター・横川良明がふれた作品の中から、心に残った1本をチョイス。独断と偏見に基づき、作品の魅力を解説するこのコーナー。今月は、5月6日(日)に閉幕したミュージカル『刀剣乱舞』~結びの響、始まりの音~を軸に、トライアル公演から『刀ミュ』が描き続けてきたものについて語り尽くします。 文 / 横川良明 使命か、感情か。矛盾した宿命と向き合う刀剣男士の苦悩が美しい 昨年、“ユーキャン新語・流行語大賞2017”にもノミネートされた「刀剣乱舞」。今やそのブームは社会現象の名にふさわしく、国内のみならず世界へと拡大している。 このオンラインゲーム「刀剣乱舞」を原作にミュージカル化した、ミュージカル『刀剣乱舞』も今やチケット瞬殺のビッグタイトルに成長。2.5次元シーンの牽引者として、多くの注目を集めている。 では、なぜこれほど『刀ミュ』は熱狂