尾上菊之助主演で2019年12月に新橋演舞場で上演された新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』のサントラ配信が2021年5月5日(水)から開始される。原作の世界観を古典歌舞伎のさまざまな要素と融合させて評判となった舞台は、ディレイ・ビューイング、テレビ放送、DVDとブルーレイを通しても多くの人の知るところとなり、サントラを望む要望が多く寄せられたという。 その楽曲は、映画で有名な名曲を歌舞伎の舞台に馴染むよう編曲したものと、新たに曲を書き下ろしたものとに大別される。配信されるのはそれぞれ3曲ずつ計6曲、編曲は『風の伝説』『王蟲との交流』『鳥の人』、作曲が『ナウシカのテーマ』『クシャナのテーマ』『巨神兵のテーマ』だ。 手がけたのは新内節冨士元派七代目家元であり、邦楽だけでなく西洋音楽にも造詣が深く劇伴制作でも活躍している新内多賀太夫だ。制作秘話を含め、多賀太夫が曲に込めた思いを聞いた。 ■ナウシカは