靴は傷つきやすいもの。つま先が濃い茶色で、甲の部分に向かってグラデーションになっているような靴を手に入れたとしよう。イタリア製の高級品だ。帰宅して手入れしようとして見たら、つま先部分に引っかき傷がある。せっかくのカラーリングが台無しである。大枚をはたいたのに、おろしたその日に価値が半分以下になったような気になる。修理に出せるのか、出したとしても高いのだろうか。心は千千(ちぢ)に乱れる。 心配は御無用。前回同様、靴の達人である松添康太郎氏に登場いただき、家庭でもできるリペア法を伝授してもらった。 まずはブラッシングだ。「小さな傷はブラシをあてるだけで消えてしまうことがある」と松添さんは説明する。筆者が10年近く愛用した傷だらけのローファーは、達人が手にした馬毛でこすられると少し輝きを取り戻した。ほったらかしにしないで、履くたびに欠かさず手入れをしておけば、ここまでひどくならなかったわけだ。歯
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