かつて昼夜を問わず全国でにぎわっていたマージャン店。記者(26)も東京都での大学生時代、マージャンにのめり込んだ。卒業後はマージャンから離れていたが、最近、和歌山県が、マージャン牌(パイ)・卓ともに製造数日本一を誇る土地柄だと知り、久しぶりにマージャン卓を囲みたくなった。しかし、取材してみると、人気下降気味の全国の例に漏れず、県内のマージャン店も寂しそうだった。【竹田迅岐】 警察庁によると、全国でマージャン店が最も多かったのは、1978年で3万6173店。昨年は1万2054店と3分の1以下に減少。県警生活安全企画課に聞いても、県内のピークは84年の201店、今年は10月末で71店だ。 「あの頃はよかったな」。11月上旬、和歌山市内のビル地下街にたたずむ1軒のマージャン店で、経営者の男性(72)が話してくれた。 開店したのは28年前。当時は、仕事帰りのサラリーマンや学生らでにぎわい、この