ペンにインクをつけて作画していた頃の話です。 麻雀漫画を描く人にとって、麻雀牌の作画は とても大変な作業でした。 一牌一牌アシスタントが作画している場合もありましたが、 元絵を作っておき、それをコピーして貼っている人もいました。 これはこれで大変な作業です。 ある角度から見た麻雀牌を、 ソーズ、ピンズ、マンズ、字牌の34種類、 全て手描きで描くのです。 これで一セット、 まさか全て同じ角度の麻雀牌というわけには行かないので、 二セット目、三セット目も必要になります。 私の場合は、割と初期の頃からパソコンを使っていました。 牌の輪郭はペンで描き、 デジタル処理をした牌の絵柄をプリントアウトして そこに貼り付けるのです。 だから、私の原稿は貼ってある部分が多いのです。 貼り付けるノリは、間違ったりしてはがせなくなると困るので、 弱めのノリを使っていました。 ところがこのノリ、時間が経つとはがれ