―――――――9月、新道寺女子高校麻雀部部室前廊下 哩「よーお」 煌「あ、部長。お久しぶりです」 哩「おいおい、もう部長はお前やろうが」 哩「わたしはもう引退した身ぞ」 煌「そ、そうでした……まだ慣れないものでつい」 煌「ですが、本当に部長は私なんかでよろしかったので?」 哩「何を言っとんの。宮永相手に2戦続けてあれだけの健闘。十分よ」 哩「おかげで最後まで腐らずに戦えた。その働きは監督も評価しとる」 煌「ですが、実力からいえば……」 哩「んー……まぁ、そのうちわかるやろ。部長にお前を選んだ理由が」 哩「エースと部長は必ずしも同じって事は無い」 煌「それはそうですが」 哩「はぁ、歯切れが悪いな。しゃんとしい」 哩「そこまで言うんやったら教えちゃるけどな」 哩「部長というのは全部員を統率し、その責任を一手に引き受けなくてはならん」 哩「たとえ自分が悪いわけではなくても……な」 哩「ここまで言