「クラシックが時代に取り残されそう」という話を受けて、それでは逆にクラシックが時代に乗っかるということは何を意味するのかを考えてみる。(こういう文脈の中で「クラシック」というアホな名称が痛々しいほど自己矛盾的になってしまうのは、言うまでもない。) やっぱり時間の短縮がネック? まず第一にクラシックは鑑賞単位時間が長い。一曲聴こうと思えば最低でも15分、長ければ一時間以上は覚悟だ。楽章に分割されていても無駄である。いくら最終楽章だけが盛り上がるような曲でも、そこだけを切り出して聴いてみれば興ざめ必至、ただただ無粋であり、全く感動がない。 iPod とか iTS とか Last.fm のような、5分刻みのMP3ファイルを前提とした現代の主たる音楽消費スタイル/インフラへ、クラシック音楽側から対応していくことはこれだけでもキツイ。ウェブ社会においてクラシック2.0に望まれるのは、楽章をさらに細か