低糖質ダイエットと低脂肪ダイエットのどちらかを支持している糖尿病の人には失望をもたらすかもしれない研究が発表された。結果は「どちらのダイエットも体重減少については差がない」というものだった。 「食事療法にも多様性が求められている」と研究者は指摘している。 糖質の摂取量を減らす「低糖質ダイエット」と、脂肪の摂取量を減らす「低脂肪ダイエット」を比べたところ、減量効果は同程度だという研究が発表された。 この研究は、米国のスタンフォード大学などの研究チームによるもので、詳細は「JAMA」(米国医師会雑誌)に発表された。 「"このダイエット方法は効果があった"という知り合いの勧めに乗って、同じことを自分でも試してみたが、まったく効果がなかった"といった話はよくあります」と、スタンフォード大学のクリストファー ガードナー教授(予防医学)は言う。 「私たちの体は一人ひとり異なっており、食事療法にも多様性