4月18日、一般社団法人「メタバース推進協議会」が記者会見を開き、協議会設立に関する経緯の説明や、活動内容を公開した。 2021年末以降、メタバースには急速に注目が集まっている。その関係からか、日本国内だけでも、筆者が把握できる限り、すでに4つの関連団体が作られ、乱立との指摘もある。 メタバース推進協議会はどんな目的を持って作られたものなのか、会見に参加した筆者の視点から考えてみた。 養老氏・隈氏・廣瀬氏の考える「メタバースの課題」 メタバース推進協議会はそうそうたるメンバーで構成されている。 代表理事に東京大学名誉教授の養老孟司氏。特別顧問には、東京大学特別教授で建築家の隈研吾氏、東京大学先端科学技術センター名誉教授で、日本バーチャルリアリティ学会特別顧問の廣瀬通孝氏が就任する。常任理事は、元観光庁長官で現大阪観光局理事長の溝畑宏氏、元衆議院議員の木内孝胤氏だ。