亡くなった水木しげるさんが戦争体験を描いた漫画などを展示している東京都内の史料館には、ふだんより多くの人が訪れ、水木さんの平和への思いに触れています。 このうち「受傷」という漫画は、パプアニューギニアでマラリアに感染し、その直後に爆撃で左手を失ったみずからの姿を描いています。また、昭和19年に戦地から家族に宛てた手紙には、「内地は早春でしょう」「山もだんだん青くなってくることでしょう」と、ふるさとを思う気持ちがつづられています。 水木さんが亡くなったことから史料館にはふだんよりも多くの人が訪れ、戦争の悲惨さを伝える水木さんの思いに触れていました。 20代の女性は、「水木さんは戦争を描いた漫画を通じて多くのものを残してくれたと感じます。同じ苦しみを繰り返してはいけないと思います」と話していました。 「しょうけい館」の木龍克己学芸員は、「戦争体験者ならではの細かく正確な描写を通じて、戦争の悲惨