今件は2010年7月末時点の帝国データバンクにおける企業概要データベースを元にしたもの。「アニメ制作を主事業とする企業」に該当する118社の過去5年間における収入高推移は次の通りとなる。 直近5年間では2007年度をピークとし、次第に減少傾向にあるのが確認できる。このタイミングは例の「金融(工学)不況」が始まった2007年夏以降のそれと一致しており、景気動向そのものがアニメ業界、そして制作現場にも少なからぬ影響を与えていることが分かる(もちろん景気動向「だけ」が問題では無く、市場そのものの構造変化、社会の情報伝達・消費スタイルの移り変わりも大きな要因)。また、2009年度の売上はリリースでも言及されているように、「萌え系」を中心にしたアニメブームのスタート時期ともいわれている2005年度の水準すら割り込んでいる。 制作会社の不振は、規模が小さいほど著しいものとなっている。リリースでは会社規
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