「甘いわな」に惑わされることなく、オーストラリアに勝利した日本。6大会連続となるW杯への切符をつかみ取った 【写真:高須力】 「吉報」は、はるか西方よりもたらされた。 8月29日(現地時間)、日本対オーストラリアの試合に先んじて、ワールドカップ(W杯)アジア最終予選、アラブ首長国連邦(UAE)対サウジアラビアが行われた。現在グループ2位のサウジは、勝てば日本を抜いて暫定首位となったのだが、プレーオフ出場の可能性をわずかに残すUAEに1−2の逆転負けを喫し、勝ち点を伸ばすことができなかった。この結果、ホームでオーストラリアに敗れたとしても、アウェーのサウジ戦で勝ち点1以上を積み重ねることができれば、日本は6大会連続6回目のW杯出場が決まる。 確かに「勝たなければならない」状態から「負けても大丈夫」という状態になったことで、日本の心理的ストレスは多少軽減された。とはいえ、それが100パーセント