厚生労働省が6月19日に発表した「自殺対策白書」で、昨年の自殺者数は減少傾向にあるが、日本の若い世代の自殺が「深刻な状況」であるとの見解を示した。先進国の中では、特に日本がひどい状況ということもあり、議論を呼んでいる。 「自殺対策白書」によると、2017年の自殺者数は2万1321人で、うち男性が全体の約7割。3万人を下回ったのは2012年から6年連続、減少は8年連続となった。人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率でも、統計開始の1978年以降で最小を記録した。 20代では1990年代前半と同等の水準まで巻き返しているが、その一方で、20歳未満、30代では、自殺者数がピークとなった1998年以前の水準までには減少しておらず、20歳未満についてはほぼ横ばいという状態だ。 15~39歳の各年代の死因の第1位は「自殺」。厚生労働省は「若い世代の自殺は深刻な状況」と危惧する。なかでも、死因に占