雑誌で読んだ対談だが、公式サイトで全文公開されているので、その紹介をかねて該当箇所を引く。 ikutsumono-katasumini.jp 2018年に亡くなった高畑勲監督は、2016年に公開されたアニメ映画『この世界の片隅に』をくりかえし見て、改善案なども語っていたという。 簡単に言うと、すずさんがいかにボケた人だったとしても、普通の主婦が遊廓に躊躇なく足を踏み入れることはないはずだと。そこをしっかり描かなくちゃ、と。 そのように人づてに聞いた片渕須直監督は、尺の関係で削っていた人物の出番を足したりした2019年公開の『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』へ反映させた。 今回はただヘラヘラと遊廓に踏み入らないようにしようと、1カットだけオリジナルの要素を描き足したんです。2度目にリンさんに会いに行くとき、遊郭の大門の前に海軍の衛兵が立っている。それを気にしながら、すずさんも今度はそこ