『絶対に住めない 世界のゴーストタウン』(クリス・マクナブ:著、片山美佳子:訳/日経ナショナルジオグラフィック社) 『平家物語』は諸行無常と盛者必衰をうたった。人の姿もその生活も絶えず変化する。しかし、人々によってつくられた街は、人が去っても、残骸となってか細く当時の様子を語る。廃墟が集まってゴーストタウンとなる。ゴーストタウンは眠ったように息をし続けている。 ゴーストタウンの探訪は、日々の生活に縛り付けられている私たちにとって現実的ではない。私たちの代わりに、写真集がゴーストタウンの魅力を切り取り、届けてくれる。 例えば、『絶対に住めない 世界のゴーストタウン』(クリス・マクナブ:著、片山美佳子:訳/日経ナショナルジオグラフィック社)は、世界中のゴーストタウンを探訪し、かつて住んでいた人々の痕跡が染み付いた特別な場所を収録している。 ヨーロッパの章を覗いてみよう。ヨーロッパはほかの地域と
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