和テイストのファッションなどにおいて、「金魚」は定番の意匠だ。毎年夏になるとデパートなどでは金魚関連のアートイベントがよく開かれているし、縁日での金魚すくいなども今なおなじみ深い光景だ。 これほど日本の文化に深く根付いている観賞魚・金魚だが、じつはあまり知られていないことや、現代でもよくわかっていないことも多いという。たとえば、そもそも金魚は日本固有の魚ではなく、中国から輸入されたものだということを知っているだろうか? しかも、金魚の代表格でもある、目の飛び出た“出目金”などは、明治時代になってから輸入された比較的新しい品種なのだ。また、童謡で「赤いべべ着た可愛い金魚…」と歌われているように基本的には赤い魚なのに、なぜ「金魚」と呼ぶのだろう? そして、金魚はフナの突然変異から生まれた魚だといわれているが、日本のフナを何代かけ合わせても絶対に金魚が生まれないのはなぜなのだろうか?…など、疑問