歌手きゃりーぱみゅぱみゅのデビュー時の美術を手掛け、一躍有名になったアートディレクターの増田セバスチャン氏。原宿のKAWAII文化の伝道師として華やかなイメージがあるが、若い頃は「レールから外れた」人生を送ってきたという。その間にどんな葛藤があったのか――。U22記者と早稲田大学理工学術院の大森正也さん、法政大学キャリアデザイン学部の坂田菜摘さんがインタビューした。 1970年、千葉県松戸市の呉服店の長男として生まれる。幼児期に難聴の病気を患ったり、思春期に家庭崩壊を経験したり、壮絶な少年時代を送った。高校卒業後は演出家でもあり、作家でもある寺山修司氏の影響を受け、舞台美術の道へ。25歳で原宿に「6%DOKIDOKI」というファッション雑貨の店舗を開業し、原宿カルチャーの先駆者となる。 2011年、常連客だったきゃりーぱみゅぱみゅのリクエストで増田氏がデビュー曲のミュージックビデオの美術演