『雨の名前』(高橋順子:文、佐藤秀明:写真/小学館) しとしとと雨が降り続く梅雨は、憂鬱な気持ちになってしまうことも多い。そんな時期にこそ、読んでほしいのが日本の雨を詳しく紹介した『雨の名前』(高橋順子:文、佐藤秀明:写真/小学館)だ。本書には、422語もの雨の名前や148点の雨の写真、35篇の雨の詩とエッセーが収められている。今回はその中でも、夏の雨を楽しめるようになる言葉や詩を紹介していきたい。 ■梅雨にもいろいろな種類がある 梅雨とは、6月上旬から7月の下旬にかけて降り続く雨のことだ。しかし、そんな梅雨にはさまざまな雨が隠れており、地域によっても呼び名が異なることをご存じだろうか。例えば、梅雨がないといわれる北海道では、たまに見られる梅雨の現象のことを「蝦夷梅雨(えぞつゆ)」という。本州に住んでいる方にとって初めて耳にするこの響きは、いつもと違った梅雨のイメージを与えてもくれる。 そ
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