OJTも実はパワハラ? 2つ目は「指導」です。 では「指導」は良いのかというと、実はこれも深刻な問題を含んでいます。昭和的な日本の職場では何の疑問も感じていないかもしれませんが、OJTというものがあります。「オン・ザ・ジョブ・トレーニング」の略語ですが(アメリカではほとんど死語だと思いますが)、実際の仕事をさせながらトレーニングするというのは、日本ではまだまだ行われています。 そのOJTでは、上司、あるいは指導役は部下にタスクの命令をして、そのタスクを担当させながら、そのタスク遂行に必要な知識を教えていきます。ですが、そのように業務知識の指導者が同時に業務の命令者であるというのは、実はダメなのです。 昭和の日本的な発想からすると、リアルな責任を持たせながらどんどん足りない知識を入れていけば習得も早いので良いじゃないか、となるわけです。また、部下が頑張れば部下は伸びるし、部門全体としては成果