仕事がさまざまに細分化された現代社会では、人とつながるためのコミュニケーション能力や協調性に長けた人材が重宝される。仕事のみならず、人と人とが密接に関わり合いながら形成された複雑な社会を、独力で生き抜くことは難しい。親であれば誰だって、わが子に豊かな人生を送る力を身につけさせたい。現代社会で順風満帆に生き抜くため必要な力とは、何だろうか。 『わが子が「なぜか好かれる人」に育つお母さんの習慣』(永井伸一/青春出版社)は、その力を「人に好かれる力」だと断言する。大学で27年間、その後、校長として11年間、のべ4000人の生徒・学生を指導してきた著者は、「なぜか好かれる子」が人生で成功している例をいくつも見てきた。本書によると、クラスに2、3人はいる「誰からも好かれる人気者」は言動が楽しく、誰とでも気さくに話ができるムードメーカータイプが多い。よい友人に囲まれ、いつも生き生きと目を輝かせて毎日を