カナルワークスからカスタムIEM(In Ear Monitor=イヤモニ)の最新モデルCW-L51 PSTSが発表されたのは、2012年5月フジヤエービック主催<春のヘッドホン祭2012>の直前だった。ロー/ミッド/ハイの各帯域に2基ずつドライバを搭載した3ウェイ6ドライバーというスペックは、世界中のカスタムIEMのハイエンドモデルによく見るスタンダードな構成だけれど、一瞥してわかる何よりも特徴的なのは、フェイスプレート上に鎮座したむき出しの抵抗である。これは、ユーザーが交換することで低域~中域の量感をチューニング可能にしたというアイディア(PSTS=パーソナルサウンドチューニングシステム)だが、実際に手にして試して分かったのは、自分の予想をはるかに凌ぐ可能性と自由度を持つ逸品だということだった。 ◆カナルワークスCW-L51 PSTS画像