2009年の4月に掲げた「クラウド指向サービスプラットフォームソリューション」という旗印の下、クラウド事業を推進し、既存アプリケーションのSaaS提供にも力を注いできたNEC。関連ビジネスユニットの再編も行うなど、そのIT提供モデルも、大きくクラウド型へシフトしつつある。ITサービスビジネスユニットを統括する取締役 執行役員常務 富山卓二氏に、クラウド戦略について聞いた。 ITmedia 国内外を問わず、ITベンダーにとって“クラウド”は主要なキーワードとなっている。他方NECのメッセージを見ていると、ハードウェアベンダーでもありながら、クラウドのモデルの中でも“SaaS”に力点が置かれている印象がある。 富山 我々の「クラウド指向サービスプラットフォームソリューション」という名称については「サービスなのに、なぜソリューションなのか?」と言われたり「(ハードウェアの仮想化などに軸足を置いた