新年度を目前に控えた2017年3月末のとある朝、渋谷区は2020年の東京オリンピックに向けた複合商業施設建設の工事着工のため、渋谷区宮下公園を突如閉鎖した。 夜な夜なダンスを練習する学生から、忙しい中予定を合わせてフットサルをする会社員まで、様々な人間が集まるこの公園。渋谷カルチャーにとってアイコニックな場所のひとつだったこともあり話題となった。 また、当日の「事前告知」で公共施設を一方的に封鎖したこと、宮下公園で生活していた多くの路上生活者を大量の警察官と警備員を導入して締め出したことで、特に市民団体から非難を浴びているが、これらの問題についてここでは言及しない。 僕がこの宮下公園の閉鎖から考えたかったのは「ストリートカルチャー」と「オリンピック」だ。 公園の閉鎖に伴って渋谷から姿を消したものの中のひとつに、公園内に設置されていたスケートボードパークがある。スケートスポットが少なく、練習