カレーをチンして食べたら、死にたい気持ちが治ってしまう!?――『坂口恭平 躁鬱日記』(医学書院)著者の坂口恭平氏、『自殺』(朝日出版社)著者の末井昭氏、「べてるの家」の向谷地宣明氏による、「自殺」をテーマにしたトークイベントの模様をお送りする。(構成/山本菜々子) 末井 『自殺』を書いた末井です。母親がダイナマイトで自殺しました。工員やキャバレーの看板描きやらを経て、白夜書房という会社で編集者をやってました。今は辞めてフリーで原稿を書いたり、編集の仕事をしています。 坂口 坂口恭平です。まぁ、躁うつ病の患者でございまして、この度『坂口恭平躁鬱日記』を出版いたしました。 向谷地 みなさん、こんばんは。向谷地と申します。僕は本を書いていないんですが、トークゲストということで今日は呼ばれました(笑)。簡単に自己紹介をすると、北海道にある「べてるの家」で生まれ育ち、精神保健の分野に関わっています。