スポーツ用品メーカーのグローバル企業であるアディダスがドイツ本社近くに建設した「スピードファクトリー」では、全ての製造工程をロボットが担当しています。ロボットの導入によって人件費が高いドイツでも製造が可能になり、アジア地域で製造した商品を船便で輸送する必要がなくなりました。そのため、1年半かかっていた製造プロセスが数週間にまで短縮されています。低コストな大量生産の仕組みを維持しながら、ユーザーの要望に応じた個別生産を組み合わせる生産方式は、デジタル情報をやり取りして製造プロセスを高度化する「インダストリー4.0」の事例として注目が集まっています。 アディダスはなぜ20年ぶりにドイツ国内で製造を再開したのか スポーツやファッション業界においてスピードは競争力の源泉です。流行の伝播がソーシャルメディアの登場によって加速された一方で、一度流行った商品がすぐに廃れてしまう現象も発生しています。 現
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