オリンパスの損失隠し問題で、同社が09年に当時のあずさ監査法人から日英4社の買収について不自然な点を指摘され、第三者機関のわずか2度の会合で「不正があったとは評価できない」との調査結果をまとめさせていたことが10日、わかった。毎日新聞が入手した第三者機関の報告書には「調査期間が短く聴取対象も限定的」などとオリンパス経営陣が調査に積極的に協力しなかったことをうかがわせる記述もあった。当時の菊川剛社長らが外部調査を急ごしらえし、監査法人の追及をかわそうとしたとみられる。 複数の関係者によると、オリンパスの会計監査を担当していたあずさ監査法人は、英医療機器メーカー「ジャイラス」の買収に伴う投資助言会社への報酬が相場より割高な点や、健康食品会社など国内3社の買収費用が通常と異なる基準で高く算定されたことを問題視。調査の必要性を指摘した。 監査法人の追及を受け、オリンパスの監査役会は、弁護士や公認会