11月12日は韓国の大学入試、「大学修学能力試験」の日である。当日は受験生の邪魔にならないよう公務員は出勤時間を遅らせ、地下鉄やバスは本数を増やす臨時ダイヤで運行する。試験会場周辺は騒音防止のため交通制限を行い、英語聞き取り試験の時間帯は飛行機の離着陸を中断する。韓国中が受験生に気を使い、ぴりぴりした雰囲気になる。パトカーや白バイが、遅刻しそうな受験生を乗せて試験会場に送る場面は、日本のテレビにもよく登場する。 韓国の教育部(「部」は「省」に相当する)の資料によると、全国の在籍学生数(幼稚園から高校までを含む)は1986年の1031万人をピークに毎年平均10万人ずつ減少し続け、2015年には682万人にまで減少した。2015年は史上初めて、大学生の数まで減少した。(参考:「韓国、4年制大学の学生数が史上初めて減少」) 学生の数が減ると受験生の数も減り、大学入試は楽になるはず。だが、人口減少