モスクワでは7月に入り、平均気温が平年を6度も上回る日が続き、7月17日としては過去最高の35℃を記録。 ロシアは世界第5位の小麦輸出国だが、南西部の穀倉地帯では、過去130年で最悪の規模とみられる干ばつが広がっている。ロシアの輸出量が減れば、小麦価格の世界的な上昇もありうるとの懸念も出始めている。 ロシアでの報道によると、猛暑の原因はロシア上空に居座る高気圧。露気象当局の22日までの予報では、快晴で暑さが続き、最高気温が38℃に達する地域もあるという。 露非常事態省によると、6月の全土の水死者は1240人以上に上った。95%が遊泳禁止場所での事故で、大半が遊泳前に飲酒をしたことが原因とみられる。モスクワの地下鉄では冷房設備が一部にしかなく、暑さで乗客男性2人が急死した。 一方、ボルガ川沿いや西シベリアなど17地域では、干ばつのため、非常事態宣言が出された。農業省などによると、穀物類の作付