2008年12月27日のブックマーク (9件)

  • 空中キャンプ 質問/説明

    後輩の男の子から、以前こういうことを聞かれた。どうやったら、普通の話ができるのか。なかなかすごい問題である。彼は、世間一般でいうところの「普通の話」ができないことに悩んでいるという。「俺、普通の話って、なんかできないんすよねー」。というのも、彼は音楽がすきで、DJをしているため、わたしといるときは、レコードやクラブの話をすることができるのだが、それ以外の分野、自分の興味のない範囲に話題が及ぶと、なにをいっていいのか見当がつかず、まるで会話にならないらしいのだ。 しかし、わたしにはなんとなく理由がわかる。彼がなぜそんなことで悩んでしまっているのかというと、彼は、会話というのは、自分が一方的に、相手になにかを話すだけのものだとおもいこんでいるからなのであった。つまり質問をしないのである。相手の話を聞くということを、あまりよくわかっていないのである。たとえば、彼はレコードの話をするが、それはあく

    irota
    irota 2008/12/27
    「会話っていうのは、ようするに、相手に質問することだからね。相手がおもわず答えたくなるような、いい質問さえできれば、会話はおもしろくなるのではないだろうか。」
  • ■日本人にとって、電車は部屋だ - 空中キャンプ

    いぜん、イギリス人の女の子と話していたときに、とても興味ぶかくおもったのは、日人が電車で寝るのは信じられないといっていたことだ。平気なのかしら、電車で寝るなんて。ふしぎそうな顔つきをして、そう訊いてくる彼女に、わたしはどう答えていいのかよくわからなかった。 「それは、なにかを盗まれたり、乱暴されたりするかもしれないっていうこと?」「それもあるけど、うーん、若い女の子とかがすやすや寝ているのを見ると、なんだかこわいの。ねえ、ここ電車だよ? っていいたくなる」「イギリス人は、電車で寝たりしないんだね」「しない。そんな人いないよ」。彼女のいわんとしていることは、なんとなくわかる。これはおそらく、電車に対するイメージのちがいなのだ。日人は、電車を、部屋のようなイメージでとらえているのかも知れないと、そのときかんがえた。そうでなかったら、寝ないんじゃないかなあ。 イギリス人にとっての電車とは、見

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    irota 2008/12/27
    「あれは、公共圏におけるマナーというよりは、俺の部屋でうるさくするなっ、という私憤なのではないかと、わたしには見える。」
  • 空中キャンプ-自殺なんかしたらだめに決まっているじゃないか

    世の中には、議論することそのものが、無意味でむなしい問題がある。それはたとえば、人には自殺をする権利があるのか、また、人を殺すのはなぜわるいのか、などであり、わたしはこうした議論を真剣におこなっている者を見るたびに、憂な気持ちになるのだった。いやだなあ、とおもう。問いそのものがむなしい。こういった問いを発することが、なにやら重要で、真摯である、とでもいいたげな態度がいやなのだ。なぜ、かかるつまらない問いを、まじめに引き受けるのだろう。「そんな、ばかな質問に、誰が答えてやるものか。このくされ鮹」と一喝した後、飄然とうどんをえばいいのにとおもっていた。 春日武彦著、「17歳という病」(文春新書)には、実に納得させられた。上記の疑問が、一気に溶解したためである。なんか、すっきりしたよ。やはりこれは、質問そのものが、くだらないのである。そういった疑問を持つこと自体、不遜で、幼稚なのだ。春日がい

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    irota 2008/12/27
    経験や体験、他にも論理的に正しそうな意見が成立し得るといった可能性、さらには直感的なものが示唆する『言語化しにくい感情』の大切さを広い視野で謙虚に吟味しなければ、主義主張なんて所詮はいかがわしいもの
  • 2006-10-16 - 空中キャンプ

    ごくたまに、今まで積みあげてきた自分の人生が、とても空虚なものにおもえてきて、なんともせつなくなり、ああ、俺の人生ってからっぽ、と呟くタイミングがわたしにはある。定期的におとずれる、あの状態がじつにしんどい。エンプティだなあ、わたしは。もうちょっと、ましな人生はなかったのかね、と問いただしたくなる体たらくである。いっそのこと、仕事とかぜんぶやめて、家で写経でもしようかしら、五年ほど。などとつくづく感じながら、発泡酒を飲みつつ、コンビニおでんをべていると、しだいにますますやりきれなくなってきて、しまいには、ともだちの女の子に、きわめて無内容なイーメール、すなわち、「きのうシモキタで刺身たべました。うまかったナリ」等を送信する羽目になる。だめである。だめの底をついてしまった気がした。返信がこない。くっ。 この空虚の正体を見きわめる、などとかんがえるとろくなことにならない。むなしさにはあえて対

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    irota 2008/12/27
    「ごくたまに、今まで積みあげてきた自分の人生が、とても空虚なものにおもえてきて、なんともせつなくなり、ああ、俺の人生ってからっぽ、と呟くタイミングがわたしにはある。」
  • 2007-10-10 - 空中キャンプ

    いい文章を書きたいのであれば、書き終えてから、あるていど時間を置いて読み直すといいとよく言われる。これは誰にとっても納得のいく方法だとおもう。時間を置くことで、客観的に文章を眺めることができるし、意味の伝わりにくいところは推敲できる。なにより文章ぜんたいをクールダウンできるから、時間を置き、推敲を通したテキストはより論理的で端正になる。 しかし、わたしはこの方法がどうも苦手だ。時間を置くと、いったいどうしてこんな文章を書いたのか、自分でもよくわからなくなってくるし、なにをおもしろいとおもって書いたのか、いまひとつおもいだせなくなってしまう。もちろん、文章を書き直すことで、感情の入りすぎていた部分は削られて、気持ちだけが空回りしていた言葉は、もっと別のフレーズに置き換えられる。だからこれはきっといい文章なのだ──すくなくとも、推敲前よりはずっと。でも、このテキストっておもしろいのかな、とわた

    irota
    irota 2008/12/27
    「後から読んだときに、すこし恥ずかしくなるくらいの文章が書ければいいなといつもおもう。」
  • 2008-04-22 - 空中キャンプ

    きちんと目的を定めないで書店をうろうろしていると、ただ時間ばかりがいたずらにすぎてしまい、気がつくと奥菜恵の告白をたんねんに熟読していたりする。だめである。あらためていうまでもなく、わたしはあと50年もしないうちにころっと死ぬのであり、いずれ不帰の客となる前に、たくさんの良書を読むなどしてできるだけ有意義に時間をすごすべきだということを頭ではわかっているつもりなのだが、どうしてもそれができないのはひとえに意志のひ弱さゆえである。 しかし、奥菜さんはいろいろとたいへんなようで、特に離婚後の恋愛関係のくだりは「おもしろいなあ」とおもいながら読んだ。離婚した後、歳下の恋人ができたこと。しかしその男が浮気ばかりするのでくやしかったこと。電話にでないので不審におもって家の前までいき、そこから電話を鳴らしたら、女もののカチューシャを頭につけた恋人が携帯で話しながら玄関からでてきたこと(=会話を聞かれ

    irota
    irota 2008/12/27
    「誰だって、恋愛をするなら、テーブルの上に手持ちのプライドをそっくり置いて、それを賭け金にしないとゲームには参加すらできないのである。」
  • 2008-07-24 - 空中キャンプ

    はじめて性行為のしくみと成り立ちを理解した子ども時代、それはまず「とてもこわいこと」としてわたしの前に立ちはだかった。友人たちからの情報、もしくは雑誌の記事などは、性行為におけるたくさんのリスクを喧伝していた。望まない妊娠をしてしまうかも知れない。性病にかかってしまうかも知れない。年配の人など、がんばりすぎて行為中に死んでしまうこともあるという。とんでもないことである。性行為はこわい、とわたしはおもった。そしてなにより、「膣けいれん」には心の底からふるえ上がり、恐怖したものだった。 こんな症状がほんとうにあるのか、今となっては確認のしようもないが、女性が性行為中に「膣けいれん」を起こすと、抜けなくなってしまい、そうなったら最後、つながったまま病院に搬送されるしかないというのだ。おそろしいとおもった。つながったままで搬送されるのはほんとうにいやだよ。かかる恥辱に耐えきれるわけがないではないか

    irota
    irota 2008/12/27
    「われわれは、ある種の暴力性(ほんものの暴力ではもちろんない)や、制御のできない感情、強く理不尽な力に貫かれるような経験を求めている」
  • 痛いニュース(ノ∀`):25歳女性「バイクのエンジンかけてもらえます?」→助けた31歳男「お礼にこれどうですか?」と下半身露出…神奈川

    25歳女性「バイクのエンジンかけてもらえます?」→助けた31歳男「お礼にこれどうですか?」と下半身露出…神奈川 1 名前:出世ウホφ ★ 投稿日:2008/12/26(金) 13:29:10 ID:???0 駅の駐輪場で下半身を露出したとして、神奈川県警磯子署は26日、公然わいせつ容疑で、横浜市磯子区杉田のBMW社員、小林良太容疑者(31)を逮捕した。 調べでは、小林容疑者は25日午後9時35分ごろ、横浜市磯子区新杉田町のJR根岸線新杉田駅の駐輪場で、下半身を露出させた疑い。 杉田容疑者は、駐輪場で会社員の女性(25)に「バイクのエンジンをかけてもらえますか」 と頼まれ、エンジンをかけた後、「お礼にこれでどうですか」と言い下半身を出したという。 小林容疑者が立ち去った後、女性は交番で事情を話し、磯子署員らが付近を捜索。 駐輪場に入る小林容疑者を発見、職務質問した。

    irota
    irota 2008/12/27
    「小林容疑者は忘年会帰りで、「飲んだら出したくなった」と供述しているという。」
  • 俺ヤバイところまできてる状況だ - カナ速mini

    327 名前:2ちゃんねるのどこか 投稿日:2008/12/26(金) 10:09:43 こないだこんな夢を見たときは、仕事のしすぎだと思った。 いきなり課長に 「○○君、今日は株主総会で、キミにも出てもらうから」 といきなり言われ、とまどうままオフィスに入ると、 そこには既に我が社の株主大集合。 普段はありもしない壇上に上げられ、前年度の事を喋れと言われるが そもそも新入社員なので何もわからない。 「えっと、えっと……」と壇上でモジモジしてる俺を見るに見かねた課長が 俺を無理矢理に舞台袖に戻し、時間を稼ぐからその間に考えろといわれる。 そう言い放つや否や、課長は元気よく舞台上に飛び出し、 「ハイハイハイハイ、ここでお集まりの株主の皆さんには  社長による今年度の抱負をラップで聞いてもらいま〜す!」 と言い、ミュージックスタート。 すると株主たちから割れんばかりの歓声と拍手が飛び出し、 B

    irota
    irota 2008/12/27
    「ハイハイハイハイ、ここでお集まりの株主の皆さんには  社長による今年度の抱負をラップで聞いてもらいま~す!」