俊徳丸鏡塚 この地は謡曲弱法師(ようきょくよろほうし)、浄瑠璃摂州合邦ヶ辻(じょうるりせっしゅうがっぽうがつじ)で名高い俊徳丸の故地で有名である。物語はこの高安の里の信吉長者(のぶよしちょうじゃ)の子であった俊徳丸が、継母に呪われて失明し、四天王寺の境内で物ごいの生活をする身となった。ところが以前、四天王寺で舞楽童をつとめた俊徳丸を見そめて恋仲となった同じ里の蔭山長者(かげやまちょうじゃ)の姪(めい)がこれを聞いて観音に祈願したところ病はなおり、二人は晴れて夫婦になったという。しかしこの塚は、横穴式石室をもつ六世紀の古墳であり、実川延若寄進の焼香台がある。【出典:『史跡の道・ステンレス製説明板』(八尾郷土文化推進協議会・八尾市教育委員会)】 *説明には一部現状と異なる場合があります。