名器自慢をはじめ、数々のセックス証言が繰り出されて大きな話題となった「首都圏連続不審死事件」の木嶋佳苗被告が衝撃的な内容の小説を発表した。タイトルは『礼賛』(角川書店)という。 これまでもブログで自分の過去を語り、マスコミにも手記を発表してきた木嶋被告。今回は一応、小説という形をとっており、主人公も“木山花菜”と実名ではないが、その生い立ちや愛人遍歴などは、公判やマスコミ報道で明らかにされてきた事件に至るまでの“軌跡”とほとんど一致する。自伝小説といっていいだろう。 北海道の名家に生まれた花菜は、幼少期から早熟な少女だった。尊敬すべき父親と優しい祖父母たち。文化的教養に満ちた家庭環境。小説には、スコーン、クイーン・アン・シェイプ、シベリウスの交響曲第二番というように、ブランド名やクラシック音楽、オシャレな食べ物などが随所に登場し、彼女がいかに“知性”を備えた“素敵”な女性だったかが演出され