マイクロソフト株式会社を1986年に立ち上げた頃には、ビルゲイツは日本に年2から3回ほど訪問していたと思います。 いつも成田空港へ迎えに私が行っていたのですが、彼が来日するときには同行する秘書もお付きの人間も無く、いつも一人で空港に到着していました。 さすがに、「一人でリムジンバスか成田エクスプレスに乗ってきなさい。」というわけにもいかないので、空港の到着待合室で彼を待つのでした。 その当時ビルが使っていたカバンは、Lark製の小ぶりのスーツケースと皮製のトラベル用スーツケースどちらも10年以上使い込んだもので、多分革製のものは父上から譲り受けたものでないかと思われるほどの年季ものでありました。 ハーバード大学に入学したときその革カバンに身の回りの品を詰めて寮に入ったのだそうです。 あの当時、海外旅行のスーツケースといえば、ハードケースはサムソナイト、ソフトケースはLarkとお決まりであっ