【バンコク=深沢淳一】タイの刑事裁判所は8日、プミポン国王への不敬罪に問われたタイ系米国人男性(55)に懲役2年6月の判決を言い渡した。 男性は、タイで発売禁止の米国人作家によるプミポン国王の伝記をタイ語に訳し、ブログに掲載するなどしていた。ロイター通信によると、在バンコク米国大使館は「表現の自由の権利を奪うものだ」として判決を批判した。 男性は、今年5月に治療のためタイへ入国した際に逮捕された。裁判所は懲役5年とした上で、罪を認めているとして半分に減刑した。男性の弁護士は恩赦を求める方針という。