社会保障審議会の医療保険部会は1日、社会保障・税一体改革の医療改革分野の報告書骨子案で、外来患者の医療費の窓口負担に一律100円(低所得者は50円)を上乗せする「受診時定額負担」の導入について「反対意見がある」として、民主党の医療・介護作業チームと同様に当面見送る方針を明記した。 1日の部会に提示された骨子案では、患者の1か月の自己負担額が限度額を超えた場合に超過分を払い戻す「高額療養費」について、中・低所得者の負担軽減に取り組む考えも示した。具体的には、70歳未満の場合は年収約210万~約790万円の一般所得者をひとくくりにしている限度額(月8万100円)の区分を三つにし、きめ細かい負担軽減を可能にするとした。