話には聞いていた円筒分水(えんとうぶんすい)ですが、実物を見たのは初めてでした。 円筒分水とは公平に水を分配するための施設で、円筒の中心に下から水を湧き上げ、外周にあふれ出る水を耕地面積の割合に応じた円周の長さによって分けるという分水方式で、日本各地に点在しています。それまでは一本の用水路から枝分かれさせてそれぞれの集落に分水していましたが、どうしても流量にばらつきが出るため水争いが絶えず、それを解決すべく考案されました。 この久地円筒分水の場合、直径が16mなので16×3.14で円周の長さが約50.24m。ここでは4方向に分水するのですが、耕地面積に応じて決められた比率はそれぞれ①38.47m、②7.4m、③2.7m、④1.68mで計50.25m。この方法によってほぼ公平な分水が実現され、水争いもなくなったといいます。1cmの誤差は僕が謝りますから目をつぶってください。
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